26-4C1310月26日(土)13:00-14:30
セッション
いつでも、どこでも、誰でもミクロな世界を楽しみ、学べる未来
私たちにとって、顕微鏡は日常的に触れる機会がありませんが、モバイル顕微鏡が開発・発売されて、スマートフォンやタブレットのカメラに装着するだけでいつでも、どこでも、誰でも顕微鏡観察ができるようになりました。個人や家庭で楽しむレベルから、専門的な研究レベルまで、さまざまな使い方が考えられます。今回は国立極地研究所のご厚意で、南極の小さな生き物をモバイル顕微鏡で観察します。モバイル顕微鏡が市民科学推進の道具として広く使えるように、観察対象の選び方、利用の普及方法、課題と解決策があるかを紹介し、さらに広がりを対話します。
A future where anyone, anywhere, anytime can enjoy and learn about the micro-world
We rarely have the opportunity to use microscopes on a daily basis. However, with the invention and sale of mobile microscopes, anyone can now observe under a microscope anytime, anywhere, simply by attaching it to the camera of a smartphone and tablet. Various uses are possible, from the level of personal and household enjoyment to the level of professional research. On this occasion, courtesy of the National Institute of Polar Research, we will observe small creatures in Antarctica with a mobile microscope. In order for the mobile microscope to be widely used as a tool for citizen science activity, we will introduce how to choose an object for observation, how to spread the use of the microscope, challenges and solutions, and further dialogue on a wide range of uses.
所属先:大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 教授
略歴:
広島大学で学位取得後、国立極地研究所勤務。南極の陸上生態系、特にコケ植物の繁殖生態学が専門。
役職:国立極地研究所 副所長、南極観測センター長
1973年東京大学理学系大学院博士課程修了(博士理学)
1997年生理学研究所教授(名誉教授)
1997年総合研究大学院大学教授(名誉教授)
1997年より科学コミュニケーターとして市民科学に携わる。
2013年スマホ顕微鏡を開発し、2014年よりFacebook公開グループ Life is small主宰
都立高校の生物教員、東京都教育委員会、都立高校副校長をへて退職後、東京都の教員研修を担当してきた。現在、国立天文台特別客員研究員(高校理科カリキュラムの研究)、お茶の水女子大学サイエンス&エデュケーション研究所研究協力員をつとめている。また、途上国カンボジアの生物教育支援にも関わっている。
日本科学未来館 科学コミュニケーター、
お茶の水女子大学 サイエンス&エデュケーション研究所 特任講師などを経て、
フリーで科学コミュニケーション活動に取り組んでいる。
専門分野は、理科教育、科学教育。
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