26Ms1010月26日(土)10:30-12:00
セッション
21世紀の前後から科学コミュニケーションの重要性が議論され、双方向性が強調されてきました。東日本大震災や新型コロナウィルス感染症拡大を経てリスクコミュニケーションが注目され、STEAM教育を含む活動の多様化も進展しています。温暖化やAI、戦争などのテーマで意見が対立する中、エビデンスに基づく科学コミュニケーションの重要性が増し、社会課題解決を目指す科学研究では特にアウトリーチやELSI研究への期待が高まっています。本企画では国内外から科学コミュニケーションに携わる方々をお招きし、講演会とパネルディスカッションを通じて欧州の動向と日本の現状や課題を明らかにすることを試みます(同時通訳あり)
Since the turn of the 21st century, the importance of science communication has been discussed, and interactive nature has been emphasized. Risk communication gained attention after the Great East Japan Earthquake and the spread of COVID-19, and the diversification of activities, including STEAM education, has also progressed. With conflicting opinions on topics such as global warming, AI, and war, the importance of evidence-based science communication is increasing, and expectations for outreach and ELSI studies are rising, especially in scientific research aimed at solving social issues.
In this program, we will invite people involved in science communication from Japan and abroad, and attempt to clarify trends in Europe and the current situation and issues in Japan through lectures and panel discussions (simultaneous interpretation will be provided).
トレント大学 教授
アジア、ヨーロッパ、北米、オセアニアで客員教授を務め、多数の書籍を執筆(20ヶ国以上で出版)、またNature誌やScience誌などに論文を発表。国際学術誌『Public Understanding of Science』の編集長を務めた。
ユヴァスキュラ大学 フィンランド国立教育研究所 シニアリサーチャー
クリストフ・フェニベシ博士はユヴァスキュラ大学フィンランド国立教育研究所の上級研究員で、STEAM教育と探究学習を専門とする。フェニベシ博士は国際的な存在感をもち、ヨーロッパおよび世界的なプロジェクトやワークショップに貢献し、教育を通じてイノベーション、創造性、持続可能性、プラネタリー・ウェルビーイングを推進している。
フィンランド国立教育研究所、ポストドクトラル研究員。Ph.D.。
兵庫教育大学教育行政リーダーシップコース客員准教授。2024年よりフィンランド最大の教育研究スキームEDUCAフラッグシップに参画。デジタル教育の教育的効果検証を行う研究グループに所属。研究テーマは、共有型リーダーシップ、向社会性、教師効力感、教育のデジタル化、量的研究法。
東北大学 副学長、大学院医学系研究科教授
東京医科歯科大学大学院・歯学研究科・博士課程修了/歯学博士。国立精神神経センター・神経研究所 室長、東北大学大学院医学系研究科・器官構築学分野 教授等を経て、2018年より東北大学副学長。令和4年度(2022年)科学技術分野の文部科学大臣表彰(理解増進部門)受賞。著書に『脳からみた自閉症 「障害」と「個性」のあいだ』(講談社ブルーバックス)など。
司会 横山 広美
(東京大学 国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構 / 学際情報学府 教授)
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