27-4C1010月27日(日)10:30-12:00
セッション
科学技術から生まれる知識は、様々な形で人類の生活向上に大きく貢献している。私たち真核生物の細胞核内には「クロマチン」と呼ばれるゲノムDNAとタンパク質の複合体が折りたたまれて収納されている。クロマチン構造は近年、がんや不妊、ウイルス感染などの疾患に関係することが分かってきた。我々は、このクロマチンの折りたたみ構造地図=クロマチンアトラスを、最新の可視化技術を用いて描こうとしている。基礎研究により得られた知識を応用させ、医療や、産業に結びつけることを目指している。そんな研究者の道のり、またクロマチン研究について、及び研究者の日常生活に関する疑問などを、直接研究者に聞くことで疑問を解決してもらう。
東京薬科大薬学部卒業後、埼玉大学大学院にて博士号取得。米国NIHで博士研究員、帰国し理化学研究所研究員、早稲田大学教授を経て、2018年から東京大学定量生命科学研究所教授(2023年より副所長)。生命の設計図であるDNAが機能する仕組みの解明を目指す。生命の不思議を歌で届けるシンガー・ソングライティング活動も行っている。 Youtubeリンクはhttps://bit.ly/3zq8wgA。
1998年北海道大学獣医学部卒業。2002年に博士取得後、北海道大学医学研究科と米国ノースカロライナ大学/ハワードヒューズ医学研究所で博士研究員としてエピジェネティクス研究に従事。2009年に帰国し、以降京都大学キャリアパス形成ユニット、東京大学分子細胞生物学研究所(いずれもテニュアトラック教員)等を経て、2020年から東京大学定量生命科学研究所の教授を務めている。
博士取得後、2003年春から神奈川アカデミーおよび神戸大学にて博士研究員として研究をおこなう。2004年冬に東京工業大学理学部物理学科の助手となり、現在は東京科学大学理学院物理学系助教を務めている。生命の謎を解き明かすべく、細胞内にある分子の様子を分子レベルの分解能で観察できる光学顕微鏡を自作している。本プロジェクトでこの顕微鏡を完成させ、クロマチンの謎の一つでも解明できればと思っている。
横浜市立大学大学院にて博士取得後、早稲田大学助教を経て、2009年米国Vanderbilt大学に博士研究員として留学する。留学中に、凍結したタンパク質やDNAなどを直接観察できるクライオ電子顕微鏡に魅了される。帰国後、沖縄科学技術大学院大学を経て、2018年より東京大学定量生命科学研究所の助教、2020年より准教授となり現在に至る。
東京生まれ、東京育ちのフランス人。フランスのパリ第7大学にて学位取得の際に、パスツール研究所にて寄生虫の研究に従事。2012年博士取得後、早稲田大学博士研究員を経て、2018年より東京大学定量生命科学研究所の特任研究員で3児の母。寄生虫疾患は、今なお発展途上国で社会的問題であるマラリアやリーシュマニア症など、人命を脅かす重大な感染症である。発展途上国の生活環境改善に役立ちたいと思っている。
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